最近感動したこと~キャプテン・トム(投稿:山下)

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 ロンドン郊外に住む99歳のトム・ムーアさん。
 4月初め、急激なコロナウィルスの感染拡大で医療物資不足・人手不足・過酷な労働に苦しむNHS(イギリスの無料の医療制度)への寄付を募ろうと、25メートルの自宅の庭を4月30日の100歳の誕生日までに100往復歩くことを決意。

 足がご不自由なので、歩行補助器を使って一歩一歩ゆっくりと歩かれます。その姿に感動しその思いに賛同した多くの人からの寄付は、15日には500万ポンド(約6億7300万円)16日には1200万ポンド(約16億1500万円)17日には2000万ポンド(約27億円)と、当初の目標額1000ポンド(約13万円)の想像をはるかに超える額が集まったのです。そして4月の終わりにはなんと3300万ポンド(約43億円)もの寄付が寄せられたそう!

 ご自身が腰骨骨折やがんの治療でNHSのお世話になり、その献身的な働きに感謝をあらわそうと始めたたった一人の行動が、多くの人の心を動かしたこの結果。17日の時点で寄付した人は97万6000人以上。
人の良心や善意、捨てたもんじゃないなあ!!
 
 
       
   4月30日の誕生日に寄せられたバースデーカード14万通 

キャプテン・トムから発せられるのは、シンプルでポジティブな言葉ばかり。

「明日は今日よりいい日になりますよ」
「辛くても、あなたには仲間がいる」
「いつか終わって雲が去り、太陽が出てきます」

そしてとても謙虚。何を言われても、「そんな風に言ってもらえてありがたいですよ」と穏やかに微笑み、自慢げな様子など微塵もない。100往復のチャレンジをやり遂げた意志の強さを秘めた穏やかさと、迷いのない様子で話すキャプテン・トムに励まされた人は多いはず。

こんな素晴らしい人がいらっしゃること、勇気をもらえますね!